ピックアップワインダー製作 28

ピックアップ結線・配線2

シングルコイルピックアップ結線

ハムバッカーの製作を始めた時と同様に、

シングルコイルピックアップの製作を始めるにあたり、確認・検証する事項があった。

シングル場合は、F社のTexasSpecialのセットで検証。

シングルは、ハムと違い、構造がシンプルなので分解する必要がない。

このセットは、ミドル(センター)ピックアップがRWRP(逆巻・逆磁極)になっている。

まず、ネック(フロント)ピックアップの磁極を確認。

磁石のN極が引き寄せられたので、S極トップ。

ミドルPU(センター)は、S極が引き寄せられたのでN極トップ。

ブリッジPU(リア)は、ネックPU(フロント)と同様にS極トップ。

ミドルPU(センター)は、ブリッジPU・ネックPUに対して、

磁極が逆(Reverse Polarity)になっている。

次いで、ワイヤの巻き方向を確認する。

ハムと異なり、カバーを外すだけで目視できる。

ネックPU(フロント)は上から見て時計回り。

ミドルPU(センター)は、上から見て反時計回り。

ブリッジPU(リア)は、ネックPU(フロント)と同様で、

上から見て時計回り。

ミドルPU(センター)は、ブリッジPU・ネックPUに対して、

巻き方向が逆巻き(Reverse Winding)になっている。

これらを図にまとめると、こんな感じ。

ミドルPU(センター)は、ネック・ブリッジPUに対し、

逆巻き・逆磁極(RWRP)になっている。

セットで使うと、ミドルPUを絡めたミックスポジションでハムキャンセル効果が得られる。

だが、メーカーの異なるシングルコイルを組み合わせる場合等、

磁極と巻き方向に注意しなければ、ミックスポジションで、

フェイズアウトしたり、ハムキャンセル効果が得られないことがある。

また、ハムバッカーと組み合わせる場合も(SSHやHSHのレイアウト)

注意が必要だ。