ネック強度確認
今回の試作ネックは、1Fで18.5mm厚・12Fで20mm厚の極薄グリップ。
カーボンロッドを挿入しているとはいえ、
7弦なので弦の張力に耐え得る強度があるか確認する必要がある。
そのためにはブリッジ・ペグを装着し弦を張らなければならない。
トレモロスプリングハンガーのネジ穴を開け、スタッドを圧入。
GOTOH製7弦トレモロを装着し、スプリングを掛けてみる。
スプリングは付属の4本を使用。
スプリングハンガーは、6弦トレモロに付属している物と同一品。
ペグは、GOTOH製381MGT。
1-3弦はショートポスト、4-7弦はロングポスト。
使用する弦は、ダダリオ10-59。
弦を張り、チューニングして一晩放置。
すり合わせ治具にチューニングしたギターを装着。
ネックの状態を観察していく。
何故フレットを打つ前に、この確認作業をするかというと、
フレットがあると指板の状態が確認し辛いから。
フレットがないので、ストレートエッジが当て易く、目視し易い。
カーボンロッドが入っているとは言え、若干順反り状態になっている。
ロッドを20度ほど締めると、ほぼストレートになった。
次いで確認するのは、弦の張力で、どの位ネックが起き上がるか。
4フレットの位置に設置してあるダイアルゲージの数値を見ていく。
上の図は弦を緩めた状態。ゲージの数値は2.70mm。
チューニングして、弦の張力をネックにかける。
ゲージの数値は3.72mm。
4フレット部分では、弦の張力で1.02mmほどネックが起きた事になる。
この数値は、ノーマルな6弦25.5インチのネックで観察した数値とほぼ変わらない。
今回のネックは必要充分な強度があると言える。
これで安心して、次の工程に進める。