· 

7弦ギター試作 17

ネック強度確認

今回の試作ネックは、1Fで18.5mm厚・12Fで20mm厚の極薄グリップ。

カーボンロッドを挿入しているとはいえ、

7弦なので弦の張力に耐え得る強度があるか確認する必要がある。

そのためにはブリッジ・ペグを装着し弦を張らなければならない。

トレモロスプリングハンガーのネジ穴を開け、スタッドを圧入。

GOTOH製7弦トレモロを装着し、スプリングを掛けてみる。

スプリングは付属の4本を使用。

スプリングハンガーは、6弦トレモロに付属している物と同一品。

ペグは、GOTOH製381MGT。

1-3弦はショートポスト、4-7弦はロングポスト。

使用する弦は、ダダリオ10-59。

弦を張り、チューニングして一晩放置。

すり合わせ治具にチューニングしたギターを装着。

ネックの状態を観察していく。

何故フレットを打つ前に、この確認作業をするかというと、

フレットがあると指板の状態が確認し辛いから。

フレットがないので、ストレートエッジが当て易く、目視し易い。

カーボンロッドが入っているとは言え、若干順反り状態になっている。

ロッドを20度ほど締めると、ほぼストレートになった。

次いで確認するのは、弦の張力で、どの位ネックが起き上がるか。

4フレットの位置に設置してあるダイアルゲージの数値を見ていく。

上の図は弦を緩めた状態。ゲージの数値は2.70mm

チューニングして、弦の張力をネックにかける。

ゲージの数値は3.72mm。

4フレット部分では、弦の張力で1.02mmほどネックが起きた事になる。

この数値は、ノーマルな6弦25.5インチのネックで観察した数値とほぼ変わらない。

今回のネックは必要充分な強度があると言える。

これで安心して、次の工程に進める。