ネック・ヘッド外形レイアウト
お客様からのリクエストにお応えして、7弦ギターをラインアップすることにした。
GOTOHさんが、7弦トレモロの販売を開始したので、タイミングも良い。
まず、試作のためには3D図面を作り、NCプログラムを創出しなければならない。
仕様としては、スケール25.5インチ、24フレット、
ナット幅48mm、ブリッジサドルピッチ10.8mm(10.5mm)。
この条件で上面図を作る。ナット位置、ブリッジ位置、弦を作図。
これを元に指板・ネックのサイズを決めてやる。
従来の6弦ヘッドのサイズでは、
当たり前だが、ペグが1個はみ出てしまう。
元のデザイン・イメージを損なわない様、
ヘッドを長くし、ナット幅を48mmにしてやる。
少々長く見えるが、片側6連ペグレイアウトでは致し方ない。
今回の試作ではロックナット無し・ヘッド角無しのフェンダータイプ。
片側6連なので、1・2・3弦ペグがナットからかなり遠くなってしまう。
当然1・2・3弦のテンションが、ノーマルな6弦より少し弱くなるだろう。
ノーマルな6弦ギターのナットからペグにかけての弦の角度。
GOTOH製マグナムロックトラッドを使用した場合の側面図。
4・5・6弦はロングシャフト、1・2・3弦はショートシャフトを使用した図。
1弦Eは3.1度の角度。
こちらは7弦ギターの弦の角度。
1弦Eは2.6度。6弦ギターより0.5度ほど角度が浅くなる。
10-59の弦を使う予定だが、あまりにテンションが弱すぎた場合、
ヘッド角を付けるか、テンションピンを付ける等の対策を講じる必要がある。
ネック・指板の平面図が完成。
ネックエンドの形状やボディとのジョイント位置等は、
ボディ図面の作図時に行う。