完成 ピックアップポッティング
2回ほどライブ現場で使用してもらっていたギターが帰ってきた。
その際の録音・インプレッションを参考に、
シングル・ハム共に、1割ほど巻き数を減らすことにした。
シングルは巻き数7700程度、6kΩ、2.0H。
ハムは、1コイル巻き数5000程度、8kΩ、4.3H。
数値的には、少しローパワーな数字だが、
実際にJCM2000で鳴らすと非力な感じはしない。
ピックアップのサウンド調整が終わったので、
ピックアップのポッティングを行う。
ピックアップのポッティングに使用するのは、
密閉できる容器と小型真空ポンプ。
容器の蓋には穴を開け、パイプを取り付けている。
真空ポンプとパイプをチューブで繋ぎ、
電源を入れると密閉された容器内の空気が排出される。
パラフィンでポッティングするのだが、
常温では固体となっているので、
煮沸した湯に容器を浸からせて、パラフィンを溶かしてやる。
数分すると、ご覧の様な液体になる。
ピックアップをパラフィンにつけ込む。
容器の蓋を取り付け、蓋中央の赤い部品を押し込むと、
容器が密閉される。
この状態で真空ポンプのスイッチをON。
画像ではわかりにくいが、
面白い様にポコポコとピックアップ内部から空気が出てくる。
5〜6分ほどで、ピックアップ内部から空気は出なくなる。
空気が出なくなったところで、ピックアップを容器から取り出し、
余分なパラフィンを拭き取ってやる。
常温まで冷ませば、ポッティングは終了。
ピックアップを搭載し直し、再セッティングして完了。
ボディは、ライトアッシュ、5mmキルトメイプルトップ。
ネックはメイプル、指板はエボニー、キルトマッチングヘッド。
ピックアップはオリジナルワインディング。
製作動画とデモ動画を公開する予定だが、
UPは来年になりそう。