ヴィンテージタイプハムバッカー ブリッジ用ワインディング 1
ヴィンテージタイプハム・リア用のワインディング。
10数年前にピックアップ製作を行った際は、
まだインターネットを導入していなかったので、
AWG42エナメルワイヤが入手できず、国産のポリワイヤを使っていた。
当然、ヴィンテージタイプの製作ができなかった。
今回は、エナメルワイヤが手元にあるので、
待望のヴィンテージタイプハムの製作ができる。
まず、巻きはじめのリード線をワイヤに取り付けるため、
エナメル被覆を紙ヤスリで長さ2〜3cmほど削り取る。
巻き始め部分に取り付けるリード線の色は黒にし、
巻き終わりに取り付けるリード線は白にした。
被覆を削り取ったワイヤとリード線を半田付け。
ヴィンテージ同様、リード線をボビンのスクエアウインドに通す。
リード線をボビンに巻き付け、テープで固定。
ボビンホルダーに開けてある穴にリード線を通し、ボビンを固定。
ワインダーでワイヤを巻いていく。
スラッグ側ボビン1ケ巻き終わった。
綺麗な巻き具合だ。ワインダーの製作に時間を掛けた甲斐がある。
今回確認したいことが幾つかある。
1つは、巻き付ける際のテンションの違いで、どの様に音が変わるのか。
一般に、同じ巻数でもテンションが弱くユルユルに巻くとハイが多く出てノイズが多く、
テンションが強くキツく巻くとウォームになりノイズも減るといわれる。
そこで、極端に緩いテンションで巻くものと、
極端に強いテンションで巻くものとを作ってみる。
スクリュー側ボビンも1つ巻き終わり。
もう1つ確認したいのは、
ハムバッカーの2つのコイルの巻数に差をつけると、どの様になるのか?
どの程度、差を付ければ良いのか?
あまり巻数に差をつけるとハムバッキング効果が減ると思われる。
単にピックアップを作るのではなく、
様々な実験を行い、データを蓄積していきたい。