シングルコイル組立治具

上の写真は、組立されていないシングルコイルキット。
シングルコイルの組み立ては、結構面倒なので、
治具を作る必要がある。

キット内容は、吊り下げネジとチューブ2組、クロスワイヤー、
上下のプレート、ポールピース6本。
下側のプレートはハトメが2ケ取り付けられている。

組立済みキットとは違い、ポールピースは磁化されていない。

しかし、ポールピース6本の内、2本が磁化していた。
ホールセンサが77mTを表示。

磁化していた2本のポールピースを一旦、消磁する事にした。
上の図は、電磁チャックにより磁化してしまった金属を消磁する消磁器。


消磁したい金属を消磁器の上を右から左へ数回移動させる。
これで磁力は、ほぼ消えてくれる。



ポールピースは、スタッガードタイプなので、
16.5mmが1本、17mmが3本、18mmが2本。
16.5mmはB弦、17mmはLowE弦、A弦、HighE弦、18mmがD弦、G弦。

各ポールピースは片側が面取りされている。

ポールピースの打ち込みには、10年ほど前に作ったフレットプレスを利用。



最初に、治具を使い、下側プレートにポールピースを打ち込む。
面取りされている側を上にし、
各弦のポールピースの長さを間違えない様に注意。


次に、スペーサー治具を下側プレートの上に載せる。


上側プレートを乗せて、押さえ治具でプレス。

プレス後にスペーサー治具を引き抜く。

スペーサー治具の穴に金属棒を差し込み、

引き抜く。

シングルコイルピックアップの組み立て完了。