ホールIC ピックアップマグネット磁力計測
前回、ホールICをブレッドボードに差し込んでテストしたが、
電圧があまり安定しなかったので、
ユニバーサル基板にハンダ付し、ソケットを取り付けた。
また、Arduinoには電圧値を磁力値に変換するプログラムを追加した。
ディスプレイに表示する磁力単位は、mT(ミリテスラ)。
80mTのエレキバンを計測。78mTを計測。
2mT少ないが良しとした。
続いて、130mTのエレキバンを計測。
N極とS極で僅かに計測値が違うが、誤差の範囲だ。
N極とS極の計測値の絶対値平均が磁力値と考えるべきだろう。
ここまでくると、実際のピックアップ用マグネットを計測したくなる。
まずは交換用に入手したAlnico2ラフキャスト。
73mTと-75mTを計測。平均74mT(740ガウス)となった。
ヴィンテージハムの磁力値の範疇だ。
同様に入手していたAlnico4。こちらもラフキャスト。
80mTと-86mTを計測。平均83mT(830ガウス)。
やはりAlnico4の方がAlnoco2より磁力が強い。
次にSD社の定番ヴィンテージタイプ。
ピックアップ裏のネジを緩めてマグネットを抜き出す。
マグネットはAlnico5だ。
129mTと-123mTを計測。126mT(1260ガウス)。
エレキバン130と、ほぼ同じ数値だ。
この磁力の強さは、ヴィンテージタイプの範疇を超えている気がする。
次は、SD社のAlnico2搭載モデル。
68mTと-74mTを計測。71mT(710ガウス)。
交換用のAlnico2マグネットとほぼ同じ磁力だ。
最後は、SD社のセラミックマグネット搭載モデル。
207mTと-206mTを計測。206.5mT(2065ガウス)。
少し数値が高すぎる気がする。エレキバン200を購入し再調整するべきか。
それでも、やはりハイパワーピックアップは磁力が強い。
今回計測した数値は、あくまでホールICのテストとして出た数値で、
精密・正確なデータではないが、マグネットの磁力を相対的に比較することは可能だ。
軽く50種類以上ピックアップを保有しているが、
マグネットの磁力は、全て計測しておくべきかもしれない。