上の画像は、10年程前に作った手巻きピックアップワインダー。
工場内の廃品や余り物を使用して、短時間で製作?したもの。
操作関係は、モーターのON/OFF、スピード調整、
プリセットカウンターのリセット。
手巻きなので至ってシンプル。
制御は、使い古したK社のプログラマブルコントローラー。
液晶部は内蔵プリセットカウンターを表示させて使用。
回転数は磁気近接SWとカムで計測。
当時製作したシングルコイルピックアップ。
真空ポンプを使い、ワックスポッティングしている。
音は良いのだが、手巻きなので、全く同じ物を複製できない。
手巻きの場合、ワイヤを指でつまんで左右に動かしながら巻いていく。
つまみ具合でワイヤのテンションが変わり、動かし具合で巻き形状が変わる。
当時、同じワイヤ・同じ巻数で複数個ピックアップを製作してみたのだが、
抵抗値やトーンが安定せずに、そこそこ違いが出てしまった。
手巻きでは、熟練した人間でないと、
全く同じ特性・トーン・出力のピックアップを大量に作れないと実感した。
有名PUメーカーのピックアップは、どのモデルでも、新品なら同じトーンが出る。
クオリティや特性が均一であるということは、物づくりにおいては重要。
手巻きの達人になる為に、多くの時間を費やすのは性に合わない。
そこで、全自動ピックアップワインダーの製作を始めたのだが、
忙しさ等の為、製作途中で10年近く放置してしまった。
これにテンションコントローラーとステッピングモーターを加えて
完成させるのが今回の目標。
これなら、巻具合やテンションをプログラム等で管理出来、
データを蓄積すれば、ピックアップのトーンを思い通りコントロールできるハズ。
今回、制御に使用するのは、マイコンボードArduinoの互換機。
通販サイトでスターターキットを購入。
Arduinoは初めて使うので、1からプログラミングを学ぶことになる。
開けてみると、本体だけでなく、電子部品がぎっしり詰まっている。
本体はこんな感じ。入出力は多い方が困らないと思い、MEGAを選択。
LCDディスプレイ・ロータリーエンコーダ・ステッピングモーター等も入っており、
わざわざ、部品調達に出かける必要はなさそう。
Arduinoのプログラミングを学びながら、
まずは、手巻きピックアップワインダーを新調し、
その後、全自動のワインダーを手がける予定。