ナット仮整形
フライスを使用し、ナット材の平面出しと寸法出しをする。
牛骨材は、刃物が傷みやすいので、新品の刃は使わない。
指板のRに合わせて、ナットの上面部を大まかに削る。
ナットの弦間ピッチは、6.9mm間隔で均等にしている。
再びフライスにセットし、図面通りに溝の位置を読み取り、
センタードリルでポイントを入れる。
ナットをネックに装着し、
フレット高さより0.2mmほど厚いゲージを使用し、
指板Rに合わせ、溝の底の深さを罫書く。
フライスで加工したポイントを頼りに、溝を掘っていく。
ポイントから、ずれない様、最初は慎重に加工。
これで、弦を張ることが出来、フレットすり合わせ作業に移ることができる。
ナット溝の仕上げは、フレットすり合わせ後に、
トレモロアームを使いながら最終調整するので、
ここでは、仕上げ代を含んだやや浅い溝を掘っている。