指板接着
ロッドを埋め込んだフタ部分も含めて、
指板接着面の平面出しをする。
この部分に歪みや凸凹があると、綺麗で均一な接着面が得られない。
今回使用するインディアンローズ指板。
画像奥側が反っている。
このままでは接着後に悪影響が出るので、
修正のための平面出しをする。
指板材が7mm弱と薄いため、フライスやNCは使いづらい。
ここは、プレーナーに頼る事にした。
曲がった先端部分だけにプレーナーをかける感じで、
フラットな面に近づけていく。
ある程度フラットになったところで、
プレーナーを全面にかけてやる。
これで指板・ネック側ともに綺麗な歪みのない接着部の面が得られた。
指板とネック材を、しっかりとしたクランプで固定。
直接クランプするのではなく、
指板の幅程度のローズやエボニーの硬い端材をパッドとして使用する。
最近は、ベースだけでなくノーマルなギターにも、
カーボンロッドを埋め込むことが多くなっている様だが、
自分は、超極薄グリップや27インチスケールギター、7弦ギター、ベースにのみ使用している。
納期短縮や工程削減、量産における安定性やメンテナンスを考えると、
カーボンロッドやロースト材は便利だし、有効な手段だ。
しかし、ヴィンテージタイプのLPやSTにカーボンロッドを入れたり、
ロースト材を使うのには、少なからず抵抗がある。
(歳のせいで少し頭が固くなっているかも?)
今後は、ヴィンテージ仕様のギターとモダン仕様のギターを、
もっと明確に分けたラインアップにしていく必要がありそうだ。