フレット溝加工
上の3冊は、20年程前、ギター製作のために入手したもの。
ギター製作で、まず最初に疑問となるのがフレット位置の計算だと思う。
この疑問に答えてくれたのが、真ん中の青い本だった。
17.817という数字が載っているだけでなく、
この数字が、2の12乗根(the twelfth root of two)から計算する、という事まで書かれている。
3冊共に洋書なので読みづらいが、内容はかなり濃い。
フレット溝をNC加工する。
今回使用するフレットはJescarステンレスミディアムハイ。
フレット溝は約0.6mmにする。
全フレットを切り終えた画像。
結構切り屑が出る。
バリ等を除去し、表面を磨く。
ヒスコレ03LPと並べてみる。ブラジリアンローズウッドは、やはり黒っぽい。
フレット位置が正しいか確認。
約20年前、初めてレスポールタイプを製作した時、
ヒスコレLP59とフレット位置が一致しなくて苦労した。
GIBSONヒスコレレスポール59のスケールは24インチ3/4(628.65mm)ではなく、
24インチ19/32(624.68mm)の様だ。
当時は、インターネット環境ではなかったので、上の3冊の洋書とヒスコレ現物が頼りだった。
しかし、昔から本家GibsonUSAのHP等では、レスポールのScaleが24インチ3/4になっている。
何でだろう??